JR四国考察
JR四国考察
JR四国>考察
画像掲載・加筆をしていただける方を募集しています |
かつて設置されていたが更新されて見られなくなった駅名標で紹介できていないものがあります。もし画像をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひともこのページや各路線ページで画像掲載、紹介をお願いします! |
紹介できていないものの例 | ・栗林公園北口(旧):駅名が長くスペースがなかったために駅ナンバリングが水色帯中央に貼付されていた。 ・DTPフォントを使っていながら駅ナンバリングがシールでの後づけのもの(以下分類の特殊タイプ2.折衷タイプに類似、丹生(旧)と立江(旧)?) |
JR四国の駅名標は漢字を大きく表示し、その上によみがな、下にローマ字を表示する。ローマ字の下に配した水色の横ラインの中に隣駅の駅名をひらがなで表示し、そのさらに下に駅の所在地の県、市・郡、(町・村)を表示する。
JR四国様式の駅名標は管内全駅に設置されている。
(JR西日本管轄の児島駅は除き、土佐くろしお鉄道管轄の若井駅は含む)
▲最新の代表的な駅名標(予讃線 伊予石城)
①以下の分類で述べるタイプDの駅名標以外では駅名に旧国名を冠する場合、旧国名の部分が小さく表示される。
▲旧国名が小さく表示される例(予讃線 讃岐府中)
②駅ナンバリング付与前の駅名標には駅ナンバリングのシールが貼付されている。また市町村合併で所在する市町村が変わってかつ駅名標を新しくしなかった場合、シールなどでの訂正がなされている。
▲駅ナンバリング,所在地市町村の訂正シール貼付の例(高徳線 鶴羽)
③ナンバリングを2つ持つ駅のナンバリング表示や隣駅が2つある場合の表示は、基本的に駅名標の表裏で上下逆になる。
▲上下が逆になる例(土讃線・徳島線 佃)
④ナンバリングを2つ持つ駅のうち、同じ路線だが新しく00から番号を振りなおしている場合には番号が大きいほうが表裏どちらでも常に上になる。
▲上下が逆にならない例(予讃線 松山)
⑤ナンバリングを2つ持つ駅のうち、系統上乗り入れているが本来自路線の駅ではない駅で駅ナンバリングがある場合はこの路線が下に、その駅における路線が上になる。
▲上下が逆にならない例(予讃線 宇和島)
※例外
▲(土讃線・中村線 後免)
窪川は③によって駅ナンバリングと隣駅が表裏で上下逆にならないといけないはずだが、どちらの面でも土讃線(K)のものが上になっている(隣駅表示も同様にどちらの面でも予土線(G)が上になっている)。窪川駅のもう一つの路線は土佐くろしお鉄道中村線(TK)であり他社線だから下になっているとも考えられるが、後免の例をみると土讃線(D)と土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線(GN)が裏表で上下逆になっている。これはどちらかが法則性を無視しているのか、別の法則があるのかはわからない。また中村線は土讃線の延長としての性格があることから④によってこのような配置になっているとも考えられる。
(ここで比較できるのは後免だけである。土佐大津では隣駅である後免の駅ナンバリングは土讃線のものしか表示されていない。これ以外の他社線接続駅とその隣接駅ではすべて駅名標が片面のみになっており(家地川,土佐長岡,阿波海南,海部)、比較できない。)
▲参考(土讃線・ごめん・なはり線 後免)
駅ナンバリングは以下のように振られている。
路線名 | 実際の線区と番号 | 画像ページのリンク |
予讃線松山以東 (Y) | 高松(Y00)~松山(Y55) | 予讃線 |
予讃・内子線 (U) | 松山(U00)~内子(U10)~宇和島(U28) | 予讃線 |
愛ある伊予灘線 (S) | 向井原(S06)~伊予長浜(S12)~伊予大洲(S18) | 予讃線 |
予土線 (G) | 若井(G27)~宇和島(G47) | 予土線 |
土讃線高知以北 (D) | 多度津(D12)~高知(D45) | 土讃線 |
土讃線高知以南 (K) | 高知(K00)~窪川(K26) | 土讃線 |
高徳線 (T) | 徳島(T00)~高松(T28) | 高徳線 |
牟岐線 (M) | 徳島(M00)~海部(M28) | 牟岐線 |
徳島線 (B) | 佐古(B01)~阿波池田(B25) | 徳島線 |
鳴門線 (N) | 池谷(N04)~鳴門(N10) | 鳴門線 |
※瀬戸大橋線には駅番号は振られていない。
・それぞれ番号が00の中心駅から各方面に番号が振られ、直通列車がある路線では番号が連番になっている。(例:高松(Y00)→多度津(Y12・D12)→高知(D45))
・すべての番号が00になっているのは徳島だけである(T00・M00)。 つまり徳島から各方面へ番号が大きくなっていく。
・同じ路線でも県の代表駅をまたぐとアルファベットが変わり、00から新たにスタートする。(例:高松(Y00)→松山(Y55・U00)→宇和島(U28))
・1つの駅に付与される駅ナンバリングは2つまで。(例:徳島(T00・M00) 徳島駅には徳島線と鳴門線の列車も乗り入れる。)
※臨時駅の津島ノ宮、田井ノ浜とJR西日本が管轄する児島駅には振られていないが、土佐くろしお鉄道が管轄する若井駅には振られている。
(JR四国の列車が直通する土佐くろしお鉄道、阿佐海岸鉄道でもJR四国の番号から連番で駅ナンバリングが実施されている。ごめん・なはり線:GN40~GN21、中村・宿毛線:TK26~TK47)、阿佐東線:AK28~AK30)
分類
JR四国の基本的な駅名標は大きく分けて横型駅名標の4種類と縦型駅名標の1種類がある。横型駅名標は自立型や行灯型などのもの、縦型駅名標は壁や柱、電柱などに取り付けられるものがある。横型駅名標はタイプA~Dとした。
※分類とともに設置駅を記していますがJR四国の駅名標は近頃新型への交換が各所で徐々に進んでいるため、現状を反映していない可能性があります。後付けで貼られた駅ナンバリングシールがはがれるなどの変化もあります。
――凡例 ―――――――――――――――――――――――――――――――
複数のタイプが設置されている場合は(内照)・(自立)の区別があります。
・(内照):蛍光灯またはLED灯による内照型(行灯型)駅名標が設置されている駅
・(自立):自立型駅名標が設置されている駅
・(ボード):駅の壁などに取り付けられるボード型駅名標が設置されている駅
・駅名:かつて設置されていた駅
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
横型駅名標
タイプA('87年4月~?)
タイプB
■B-1(?~'02年3月)
■B-2(?~'02年3月)
■B-3('02年4月~'06年2月)
(駅ナンバリングシールが剥がれたものを見るとこうなっており、タイプA・Bのナンバリング貼付前の矢印部分はすべてこうであったと推測できる。)
タイプC('02年4月~'06年2月)
(駅ナンバリングシールが剥がれたものを見るとこうなっており、タイプCのナンバリング貼付前の矢印部分はすべてこうであったと推測できる。)
タイプD('06年3月~)
和文表示のフォントが全て新ゴになった最新のタイプ。よく見かける。駅ナンバリングがシール追加ではないことからJR四国線の駅での駅ナンバリング付与後に設置されたものと考えられる。いくつかバリエーションがある。内照型は内側の光源がLEDのものは最近よく設置されているが、光源が蛍光灯のタイプは高知のみ。このタイプでは駅名に冠する旧国名のサイズが小さく表示されず、地名と同じ大きさになった。
漢 字:角ゴシック(新ゴ)
ル ビ:角ゴシック(新ゴ)
欧 文:ゴシック(Helvetica)
所在地:角ゴシック(新ゴ)
【タイプEのバリエーション】
タイプEの駅名標はフォントのウエイトで区分できる。
■タイプD-1 太字型
■タイプD-2 細字型
※高松の自立型はフォント視点ではこの分類であるが、表面が金属であり緩やかな曲線を描いているなど異なる部分も多い。
■タイプD-4 LED型
※駅名標筐体の枠は銀だが琴平のみ枠が黒のものが設置されている。
縦型駅名標
架線柱や電柱,柱,壁などに取り付けられる,縦型の駅名標。
駅名のよみがなとローマ字を表示する。
縦型の駅名標は設置されていない駅もある。ナンバリングが2つある駅では駅名部分を狭くしてナンバリングを表示する
駅名が長い駅では文字を圧縮して表示している。
よみがな:ゴシック(新ゴ)
アルファベット:ゴシック(Helvetica)
特殊タイプ
1. ご当地系
■鬼無タイプ
■市坪タイプ
例 | |
備考 | 坊っちゃんスタジアム最寄り駅の市坪では隷書体を使ってレトロ感のある仕様になっているほか、野球にゆかりのある正岡子規の写真と解説、ボールのマークも加えられている。 |
フォント | ル ビ:隷書体(DF隷書体) 漢 字:隷書体(DF隷書体) 欧 文:隷書体(DF隷書体) 所在地:隷書体(DF隷書体) |
確認駅 | 市坪 |
■津島ノ宮タイプ
例 | 募集中! |
備考 | |
フォント | ル ビ: 漢 字: 欧 文: 所在地: |
確認駅 | 津島ノ宮 |
■地元スポーツチームタイプ
■高松タイプ
分類 | 過渡期 |
例 | (画像準備中) |
備考 | 上に掲載した高松の新しい方の駅名標であるが、更新直後に片面で隣駅の駅ナンバリングと駅名が対応しておらず簡易的に訂正がされていた。 |
フォント | ル ビ:角ゴシック(新ゴ) 自駅名:角ゴシック(新ゴ) 隣駅名:角ゴシック(メイリオ) 欧 文:(Helvetica) 所在地:角ゴシック(新ゴ) |
確認駅 | 高松 |
■琴平タイプ
■ラミネートタイプ
2. 変遷の過程系
■折衷タイプ (?~'06年2月)
例 | |
備考 | タイプB・Cと同じ角ゴシック+丸ゴシックの組み合わせだが、すべての文字がDTPのフォントで表示されている。 |
フォント | ル ビ:角ゴシック(新ゴ) 漢 字:丸ゴシック(新丸ゴ) 欧 文:ゴシック(Helvetica) 所在地:明朝(見出しミンMA31) |
確認駅 | 善通寺(自立) |
■フォントが変化しているタイプ
画像 | ||
駅名 | 徳島線 鴨島 (内照型) | 高徳線 八栗口 (内照型) |
以前 | 徳島県麻植郡鴨島町 | 香川県木田郡牟礼町 |
現在 | 徳島県吉野川市 | 香川県高松市 |
特徴 | 所在地表記全体を書き直していて、フォントが新ゴに変わっている。 | 劣悪な状態になった所在地シールの上に新しく所在地シールを貼り付けている。これもフォントが新ゴに変わっている。 |
類似 | 阿波池田(内照) | 三加茂、羽ノ浦 |
■平成の大合併により一部が少し窮屈になったタイプ
画像 | |
駅名 | 土讃線 窪川 (内照型) |
以前 | 高知県高岡郡窪川町 |
現在 | 高知県高岡郡四万十町 |
特徴 | 町名部分だけ訂正している。町名の文字数の変化によりそこだけ文字がやや小さくなっている。ちなみに訂正部分は本蘭明朝で表示されていると思われる。※2016年現在,窪川駅のこの駅名標はLED式の最新のものに取り替えられている。 |
類似 | 川之江,伊予三島,志度 |
■平成の大合併により無駄なところまで書くようになったタイプ
3. タイプDの亜種
▲水色帯が太い。新ゴB(駅名)+新ゴM(隣駅名・所在地)+Helvetica Light(ローマ字)。牟岐のみで確認。
▲高知地区にはよみがなや漢字がずれていたり、所在地表記の県・市(郡)・(町)(村)の間にスペースが入っているものがある。新ゴDB(駅名・隣駅名)+新ゴM(所在地)+Helvetica Bold(ローマ字)。確認駅→大杉,土佐久礼,影野
▲タイプDの内照型のうち光源が蛍光灯である唯一の例。新ゴDB(日本語)+Helvetica Bold(ローマ字)確認駅→高知
4. 国鉄型残存系
■国鉄横型一般(初期・1954~1960)
例 | |
備考 | 「日本国有鉄道掲示規定」では1954年~1960年のあいだ、掲示物に丸ゴシックを使うことが定められていた。(中西あきこ 2016『されど鉄道文字』鉄道ジャーナル pp.32-40) |
フォント | 和文:丸ゴシック 欧文:丸ゴシック |
確認駅 | 伊予富田,中田,阿波山川 |
■国鉄横型一般(末期)
■縦型ホーロー板(1954~1960)
※下灘のものは分割民営化後の近年設置されており、当時のものかは不明
■国鉄縦型一般(末期)
編集者:チェケラ
(フォント名を追記してくださった方、ありがとうございます。)
- 最終更新:2021-08-31 08:14:52